中国武術の門派は非常に多く、それらは伝統武術としてそれぞれの特徴、風格を伝えており一概に優劣をつけられるものではない。しかし、競技としての表演を行うときにはそれぞれの特徴があまりに異なると採点に支障が出るために、武術太極拳競技の套路競技専用の統一套路が作られた。これを制定拳、または規定拳という。套路競技のためにつくられたので動作の優美さや難度の高さが強調されている一方で、伝統拳に備わっている実用性はあまり考慮されていない。
制定拳は競技用に統一された一つの基準であり、伝統拳は武術の起源である戦闘法、対人技術を考慮し、脈々と受け継がれてきたものである。
門派 [編集]
制定拳の長拳、太極拳、南拳は、それぞれ、北派の外家拳、内家拳、および南派拳を代表させたものであると考えられる。この分類に従って伝統武術を見てみると下のように分類することが出来る。
北派(外家拳)
少林拳、査拳、翻子拳、八極拳、蟷螂拳(螳螂拳)鷹爪拳(鷹爪翻子拳)
北派(内家拳)
太極拳、八卦掌、形意拳、六合八法拳
南派武術(南拳)
洪家拳、詠春拳、蔡莫拳、白鶴拳、蔡李佛家拳
分類の正当性については異論があるがここでは便宜上、上記分類に従った順番で各武術を紹介する。別の説の例として、伝統武術の四大流派は、華拳、峨媚拳、武当拳、少林拳とする。多くの門派はこれらから分かれた。
北派(外家拳) [編集]
少林拳、査拳、翻子拳、八極拳、蟷螂拳、鷹爪拳、鷹爪翻子拳などがある。
少林拳(しょうりんけん)
少林拳は中国河南省嵩山に伝わる武術、もしくはその流れを汲む武術一般を含んでいる。その歴史は古く、各派の武術に大きな影響を与えたことから「天下の武術少林より出ず」と謳われている。
上海精武体育会では、潭腿を初級で学び、少林五戦拳(大戦、脱戦、短戦、十字戦、合戦)を正科とし、さらに羅漢拳を学んだ。
少林拳は日本ではしばしば「少林寺拳法」と呼ばれる。しかし、現在広く知られている少林寺拳法は中国の拳術を学んだ日本人宗道臣が日本で新たに創始した武術であり、柔術など日本武術の特徴を多く有しつつ独自の技術を持つ武道であることから、中国少林寺に伝承される武術とは異なる。
査拳(さけん)
査拳は中国山東省冠県がその発祥地と言われている(諸説あり)。古くからイスラム教徒(回族)の間で伝承されており、代表的な長拳類の一拳種である。動作は大きく、腿法を多用し、跳躍を含み、また一路査拳から十路査拳、いくつかのこれらを補う多くの拳術套路、器械套路を有している。現在ではいくつかの派に分かれ内外に広く伝承されている。
翻子拳(ほんしけん)
翻子拳は「双拳の密なること雨の如し、脆快なること一掛鞭の如し」と謳われるように両の拳を雨あられの様に連続して繰り出し、あたかも爆竹が炸裂する様な風格で非常にスピード感あふれる武術である。翻子拳は手技主体であるため、近年、足技主体の戳脚(てききゃく)と合わせて練習されることも多い。「戳脚翻子拳」として合体していることがある。
八極拳(はっきょくけん)
八極拳は中国河北省がその発祥地といわれ、古くからイスラム教徒(回族)の間で伝承されてきた。後に漢族に伝わり、それぞれ独自の発展を遂げている。その特徴は「崩」「撼」「突」「撃」に代表される重厚な風格を有しており、動作は比較的簡単に構成されている。八極拳は接近戦を得意としているため、ロングレンジでの攻防を得意とする劈掛拳と兼習されることも多い。孟村系、南京中央国術館系、西北系、東北系、武壇系など多くの派を生みだした。
蟷螂拳(とうろうけん)
蟷螂拳(螳螂拳)は王朗が獲物を捕るカマキリの動作に着想を得て創始したと伝えられる武術である。清朝の頃より中国山東省で伝えられ、現在では七星、梅花、太極、六合、八歩など多くの派に分かれ中国各地に分布している。武術としては「補漏」(すきあらば打つ、の意)を基本とする。手法が複雑で連関性に富み、「上下連貫」と呼ばれる手法と腿法のコンビネーションが巧みで、スピード感あふれる独特の風格を有している。伝承される套路や技法が非常に多いため「螳螂三百六十手」と称され、どんな技でも螳螂拳を探せば似たものが見つかると言われる。
北派(内家拳) [編集]
太極拳、八卦掌、形意拳、六合八法拳などがある。
太極拳(たいきょくけん)
太極拳は、河南省陳家溝の陳一族に伝わる武術を元に広まり、現在では多くの門派がある。最も有名な五つの門派を五大太極拳ということがあり、それぞれ創始者の名を取って陳式、楊式、呉式、武式、孫式と呼ばれる。楊式は愛好者が最も多く、緩やかな動作を主とする。陳式は激しい動きを多く含み、少林拳に通じる技法も多い。他の太極門派に伝承されていない技法が数多く存在しているため、陳式を太極拳の源流とする説があるが、反論もある。いずれの門派も、静かな呼吸と緩やかな動きの架式(形)による修練方法が最大の特徴で、その動きが健康増進に効果が高いとされ、現在では武術としてよりも健康法として世界に広まっているが、有段者レベルだと推手と呼ばれる実戦的組み手練習も行われる。健康法として広く行われている簡化二十四式太極拳は、楊式太極拳に呉式のよりシンプルな動きを取り入れた制定拳と呼ばれる太極拳で、二十四の複合技(式)からなっている。
八卦掌(はっけしょう)
八卦掌は、その名の如く殆ど拳を使わずに開いた掌(てのひら)を用いることと、また相手を中心とした円周に沿って滑らかな動作で移動する、走圏と呼ばれる歩法に特徴がある。非常に難度の高い武術であるとされる。代表的な套路には、老八掌、八大掌、連環掌、龍形掌、六十四掌などがある。
形意拳(けいいけん)
形意拳は太極拳や八卦掌と同じく、 北派、内家拳に分類される。陰陽五行説を技法として表現する五行拳(金行劈拳、水行鑚拳、木行崩拳、火行炮拳、土行横拳)と呼ばれる五種の基本拳と、 その応用で十二形拳(龍形拳、虎形拳、猴形拳、馬形拳、黽形拳、 鶏形拳、鷂形拳、燕形拳、蛇形拳、鳥台形拳、鷹形拳、熊形拳)と呼ばれる、十二種の動物の意を表した象形拳を基本としている。代表的な套路には、五行連環拳・雑式捶・四把捶・八字功などがあり、対練には五花砲対練・五行砲対練・安身砲対練(十二形大用対拳)などがある。また、三体式(三才式、三体勢、開勢)という姿勢を基本架式として用いること、歩法には主に跟歩を用いることが特徴的である。かつては河南省に伝わる近親門派である心意六合拳も河南派形意拳と称されたが、現代では混同を避ける為、山西省、河北省伝来のもののみを形意拳と分類している。
六合八法拳(ろくごうはっぽうけん)
南派武術(南拳) [編集]
長江以南で広く行われる武術の総称であるが、活発な地域として福建省、広東省があり、それぞれに特徴がある。福建南拳は短橋狭馬といわれる。橋は腕の使い方を示し、馬は歩形を表す。即ち狭い歩幅で立ち、腕を短く使うことが特徴である。広東南拳は長橋大馬と言われ、歩幅を広く取り腕を長く使う。
広東南拳 [編集]
洪家拳、蔡李佛家拳などが含まれる。
洪家拳(こうかけん)
洪家拳は、南拳の代表的門派であり、制定拳の南拳もこの門派を原型としているために広く知られる南拳のイメージは洪家拳のイメージに近い。歩幅を広く取り強く拳を振るう広東南拳の一派であるが、多くの門派から技術を取り入れて長短の技術が完備している。この門派の武術家、黄飛鴻は清代に実在した武術家であるが、彼をモデルとした映画が何本も撮影されており、特に、ジェット・リー主演で映画化された「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」のシリーズが有名。また、ジャッキー・チェンも洪家拳を学んており、映画でも見ることができる。
蔡李佛家拳(さいりふっかけん)
蔡李佛拳の発祥は今から約170年前で、比較的新しい拳術。蔡李佛百套といわれ、これは徒手や武器、対打などの型が実際に100種あるという意味ではなく、非常に多いという意味である。実際には100種を優に超える。徒手の型は”四十九套”と云われているが、その全てを教えているところはたぶん無く、系統にもよるが約10~20種ほどである。
福建南拳 [編集]
詠春拳、白鶴拳などが含まれる。
詠春拳(えいしゅんけん)
詠春拳は、短橋狭馬の代表格で、狭いスタンスで立ち、スピーディーな手技を用いる。ブルース・リーが学んだ武術として有名である。詠春拳はブルース・リーが初めて学んだ武術として紹介されることが多いが、正確にはブルース・リーが初めて学んだ武術は父から学んだ太極拳である。いくつかの派にわかれて伝えられている。代表的な拳套(型)として小念頭、尋橋、標指があり、木人樁(もくじんとう、木の人形)を使用した訓練でも有名である。
白鶴拳(はっかくけん)
白鶴拳は、詠春拳と同根を為す短橋狭馬の武術で、鶴の動きを取り入れたと言われる。狭いスタンス、短く早く使う手法は詠春拳に共通するが、鶴の翼の動きから取り入れられた五形手(木形手、火形手、土形手、金形手、水形手)に特徴がある。現在では4つの門派に別れており、鶴のそれぞれの動作を主としていることから白鶴門鳴鶴拳、白鶴門宿鶴拳、白鶴門食鶴拳、白鶴門飛鶴拳と呼ばれる。
非常に実用的であると評価されており五祖拳や意拳に動作が取り入れられるなど大きな影響を与えている。また、空手にも関係が深い。
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