ハーバード大学(英語: Harvard University)は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ市に本部を置くアメリカ合衆国の私立大学である。1636年に設置された。
アイビー・リーグの一校。2007年の世界大学ランキングでは単独1位であった。[1](The Times Higher Education Supplement)。7人のアメリカ合衆国大統領を輩出している。またノーベル賞受賞者を多数出す(1974年以来19人の教員が受賞)など世界トップの研究機関のひとつでもある。モットーは"Veritas"(真実)。スクールカラーはクリムゾン(赤系統)。マスコットはJohn Harvard。
「ハーバードカレッジHarvard College」の前身は1636年9月8日で、もともとは牧師養成機関として設立された。大学名は副牧師のジョン・ハーバードから名づけられ、マサチューセッツ湾植民地の総大会議でアメリカ最古の高等教育機関の一つとして可決された。初代学長は、ヘンリー・ダンスター(在任;1640-1654)。Collegeでなく、最初のUniversityの名称は、1780年に記録されている。
大学の中核はボストン近郊、ケンブリッジのハーバードヤード(Harvard Yard)を中心とするケンブリッジキャンパスであり、マサチューセッツ工科大学のキャンパスからは3kmほどの距離にある。キャンパスは、ボストン市内のオールストン(Allston、ビジネススクール)やロングウッド(Longwood、メディカルスクール)にもある。付近には60を超える大学があり、ハーバード大とマサチューセッツ工科大のノーベル賞受賞者を合わせると累計100人(ハーバード40人程度、マサチューセッツ工科大学60人程度)を超えるなど、世界有数の学園都市を形成している。
ケンブリッジキャンパスの最寄りの地下鉄(Tと呼ばれる)駅は、「Harvard」。ハーバードスクエアに面し、ハーバードヤードに入る玄関の正門はジョンストンゲート。その正面のユニバーシティーホールの前にはジョン・ハーバードの像がある。ハーバードヤードには、大学事務や1年次の学生が住む寮がある他、第一次世界大戦の学生戦死者を祈念して作られたメモリアル教会、タイタニック号沈没で息子を失ったワイドナー夫妻によって設立されたワイドナー記念図書館、ロマネスク様式建築のセバーホールなどの建築物がある。ヤード周辺には、南北戦争の戦死者を祈念して作られたメモリアルホール、科学教育施設であるサイエンスセンター、デザイン学関係のガントセンターなどがある。また、西洋美術のフォッグ美術館、東洋美術のサックラー美術館、ガラス製植物標本で有名な自然史博物館など、常設公開施設もあり、多くの観光者が訪れる場所となっている。以下は、ケンブリッジキャンパスの代表的な見所である。
ハーバードヤード:ハーバードホール(1766年)、マサチューセッツホール(1720年)、ホールデンチャペルのある付近がハーバード大学の一番古い部分であり、オールドヤードと呼ばれる。ユニバーシティーホール(1815年、ワシントンDCアメリカ合衆国連邦議会議事堂と同じブルフィンチ設計)の裏側のメモリアル教会、ワイドナー図書館がある部分は、6月に卒業式が行われる広場でターセンテナリー劇場という。ここには、ボストンのトリニティー教会設計のリチャードソンがデザインしたロマネスク様式建築セバーホール、イタリアルネサンス様式のボイルストンホールなどがある。ハーバード大学の建物のほとんどすべてに固有名詞が入っており、同じケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学が、建物を番号で呼んでいるのとは対照的である。
ジョン・ハーバード像:ユニバシティーホールの前にあり、「3つの嘘の像」と呼ばれる。銘版には、「John Harvard Founder 1638」と書かれているが、ジョン・ハーバードは、ハーバード大学創設者ではなく、寄贈者である。ハーバードカレッジの創設は、1638年ではなく1636年。モデルが、1884年作製当時の学生。像の脚先に触れると幸運が訪れるという。ダニエル・チェスター・フレンチ(1850-1931)作。
ワッズワースハウスWadsworth house:1726年建築。19世紀半ばまで、学長の住居だった。 独立戦争時にジョージ・ワシントンが司令部を置いたことで知られる。
メモリアルホール:南北戦争の戦死者を祈念して作られたゴシック風建築。内部は、サンダース劇場と呼ばれるコンサートホールになっている。毎年9月末恒例のイグノーベル賞(ノーベル賞のパロディー賞)の授賞式はここで行われる。下部は、ロッカーコモンズと言われ、学生食堂、溜まり場になっている。
Foggフォッグ美術館:ハーバード大学最古の美術館。西洋美術、印象派やピカソの作品が有名。連結したBusch-Reisingerブッシュ・ライジンガー美術館は、北欧美術。
Sacklerアーサー・M・サックラー美術館:東洋美術、イスラム美術など非西洋美術が中心。
自然史博物館:ハーバード大学の教授であった博物学者ルイ・アガシーの理想であるStudy Nature, not booksを実現した博物館。岩石、動物標本のほか、ガラス製植物標本が特に有名。考古学、民族学の博物館であるピーボディー博物館と連結している。ルイ・アガシーは、大森貝塚を発見したエドワード・S・モースと師弟関係にある。
The Coop:The Coopは、ハーバード大学生協であるが、マサチューセッツ工科大学にもある。ハーバードスクエアには、書籍を扱う店とハーバードグッズを扱う店(Palmer & Brattle St)の2店がある。
Holyoke centerホリオキセンター:ハーバード大学の運営事務所。一階には、ハーバード大学の案内所などがある。学生によるハーバード大学ツアーの開始点。
ハーバードスクエアからチャールズ川側に行くと、ハウス(下記参照)やフランドル風の建物であるランプーン(Lampoon)などの建物がある。ハーバードビジネススクールのキャンパスをつなぐウィークス橋付近は、ハウスの建物を望み、ハーバード大学学生のくつろぎの場となっている。
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